2013年12月6日金曜日

仕事を分割するとあんまり多くないという話

普段会った人に、何の仕事をしているの?と聞かれるときは、
ハノイの現地社会企業の支援をしている会社で、コンサルタントとして働いています。と答えています。

自分の仕事を作業ベースで見ると、普段「仕事」としてやっていることは「コミュニケーション」と「ドキュメント作成」の2つだけだということに気づきます。
実際、ドキュメント作成だってコミュニケーションを補うために作っています。口で言うよりもわかりやすかったり、後に残ったりするのでドキュメントを作るわけです。


思ったことが二つあります。

自分の仕事は「伝える」ことが殆どということ。

クライアントが必要としている情報を、ある時はサポートしてくれる社会人の方々から、ある時は本などから補い、それをクライアントに伝えて改善を実行する。
その段階の前には、現状を正しく把握するためにクライアントとこまめなコミュニケーションをとります。

モノの売買における流通業者が価値を生み出しているように、情報を伝えること自体にも価値は発生するのだと思いました。(自分の考えを入れると、それは時に付加価値になるんですね)


もう一つは、作業ベースで考えると、この世の仕事ってあまり種類はないということ。

会話する、ドキュメンテーションする、作る、体を動かす(肉体労働者、役者、スポーツ選手とか)、操作する(運転士とか)。これらの仕事のために必要なインプットも仕事としても良いかもしれません。
もっと探したらあるかもしれませんが、これらの作業と、目的語(例えば「ケーキを作る」、の「ケーキ」の部分)の組み合わせだけで、星の数ほど仕事に分けられるわけですね。驚き。

それから、例えば今カフェのスクリーンでファッションショーが放送されているのですが、これを作り上げるのも、先の色々な作業を色々な人が色々な目的語をくっつけたものの積み重ねで完成していると思うとすごいなあと感じ入るわけです。

「作業の種類」と「目的語」の組み合わせ、という視点で世の中の仕事について考えたら、少しだけ具体的なイメージがわきました。

2013年12月4日水曜日

11月まとめ、という名のブログを書かなかった言い訳

あれこれしているうちに12月になりました。
師走。私がベトナムに居る期間も少なくなってきました。

久しぶりにブログを書きます。
11月は全然更新しませんでしたが(別のブログでネズミの記事は書きましたが)、その11月の振り返りです。


【仕事の話】

私が働いている(クライアントにあたる)会社は、社長のワンマン経営で、また今が伸び盛りなのもあって、めまぐるしく社内の状況が変わっていきます。
コンサルタントとして入っている自分は、それに合わせて改善案を提案していきます。

なのですが、直近の情報が入ってくるのが遅れたり、現状に対する打ち手を提案した時にはすでに遅かったりすることも結構あります。
結局、直近の課題について解決策を提案しても価値は低いと思ったので、計画を変えて中長期的リスクに備えた改善案を提案しようと考え、11月は残りの期間の見通しをじっくり立てていました。

ちなみに、
12月は年末。ベトナムは稼働していますが、日本はあまり動けなくなります。
1月末~2月頭はテト(旧正月)があって、ベトナムではこちらが年末年始。長くて2週間程休みます。
2月末には、今年9月にやったスタツアをまたまたやり、それの準備と運営があります。
終わるとすでに3月で、帰国。
そういうわけで、ここからあっというに過ぎ去っていくと思います。

11月は、(何度目かの)計画の変更に多少ため息しつつ、残り期間が少ないと焦りながら、ウンウン考えていました。


【生活の話】

ハノイは亜熱帯ではなく温帯に位置するので、四季があります。
冬になりつつある今、ハノイはとても寒いです。特に朝晩はかなり冷え、10度前半まで下がり、これからさらに寒くなるみたいです。

半ズボンは仕事を終え、ヒートテックが有難い毎日です。
バイクに乗っている人は結構ダウンジャケットを着ています。

もちろん日本よりは温かいのですが、夏暑いせいか家が冬の寒さに対応できていないです。
なので、夜家に帰って、洗濯やら諸々すべきことを済ませると、
寒くてすぐに布団に入ってしまって、一旦入ると出られなくなります。


そんなわけで、近況報告という名のブログを書かない言い訳でした。
気を取り直して12月は、ライトな記事を沢山書こうと思います。
というのも、越南日誌と名のついたブログなのにベトナムのことがあまりにも少なくて、それは何だか寂しいと思ったので。

それから寒さに備えてマフラーを買います。

2013年10月28日月曜日

タイに行ってきた

先日、1週間ほどタイに行ってきました。
目的は、ビザの更新と観光。プロジェクトが折り返したタイミングでの小休止です。

先に言っておくと、この記事は、普段大してハノイを紹介していない私がタイの紹介をするという記事です。


【タイ紹介①:ご飯】
カレーとか麺とか海鮮とか果物とか、美味しいものが沢山あります。
タイの料理は全般的に辛いので、辛いのが苦手な私は唐辛子少なめをお願いしていました。

グリーンカレー。
タイは色んな種類のカレーがあります。

 プーパッポンカリー
蟹と野菜を卵でとじて、カレーの味付けをしたものです。
私としては今回のベストですね。


パッタイ
数種類の麺と野菜を混ぜる台風焼きそば。
屋台で食べました。


カオマンガイ
鶏肉をご飯に載せて、タレをかけて食べます。
東南アジアだったらどこでも同じようなのあるのでは、と思いますが、
とりあえず安定の美味しさです。


トムヤンクン
お馴染みタイのスープです。
魚とか海老とか入っています。
辛さ控えめで注文したけど辛かった。

名前忘れてしまいましたが、麺です。空港で食べました。




タイはマンゴーのデザートが有名です。
マンゴープリン、マンゴーアイス、
そしてカオニャオ・マムアンという、もち米とマンゴーのデザート。


ココナッツも美味しいです。
こちらはココナッツアイス。
実をくりぬいて、ココナッツアイス、果肉、ナッツを入れます。



【タイ紹介②:観光地】

遺跡と王宮がいくつかあって、美しい建造物が見られます。
私は、バンコク市内にあるワットポーと、アユタヤの遺跡もろもろを見て回りました。
あとはバックパッカーの聖地として有名なカオサン通りですね。

ワットポー。
王宮とワットアルンがメインなんですが、時間が無くて回りませんでした。

超巨大な涅槃像。
涅槃というのは、この世のあらゆる煩悩から解放され、悟りの境地に達することで、
同時に死を意味することでもあるそうです。目は開いてますが。
ちなみに帰ってから調べました。

 アユタヤの遺跡。
アユタヤ自体は町の名前で、
街の中にアユタヤ朝時代の遺跡が点在しています。

 ちょっと有名な、木が仏様を包んで育ってしまったもの。

 アユタヤには、小さめのアンコールワットがあります。
本物の迫力はないですが、こちらも美しい。

カオサン通りのそば。
バックパッカーの聖地というよりは観光地で、
屋台や生演奏があちこちにあり、毎日がお祭りという雰囲気でした。


【タイ紹介③:マッサージ】

タイ古式マッサージの総本山と言われているらしい、ワットポーの中にあるマッサージを受けてきました。
30分コースで、フットマッサージと全身マッサージ両方してもらいました。

終わった後、ものすごく体が軽いです。
重い荷物を背負って沢山歩いた足も、リセットされました。
実はマッサージ屋さんでお金を払ってマッサージって初めてだったんですが、ハマりそうだと思いました。

残念ながら撮り忘れてしまって写真はないです。



------

今回の旅では、バンコクとハノイを無意識のうちに比較することが多かったので、その違いについても書いておきます。
発展度合いでは断然バンコクが先を行っているのですが、意外とハノイも良いとこあるな、というのが感想です。


【交通】
首都のバンコク中心部では、鉄道と地下鉄が通っています。ハノイにはないのでうらやましい。
自動車と違って、移動時間を少ない誤差で見積れるのが良いですね。

タクシーの乗り方に関しては、ハノイの方が容易だと思います。
ハノイは、目的地を住所で言えば(見せれば)、行きたいところにほぼ確実に行けます。
バンコクは、住所を見せてもわかってくれないし、通りの名前もダメだし、行きたいところをドライバーに説明するのに骨が折れました。
それから、ハノイはメーターを使いますが、バンコクだと観光地や中心部で拾うとメーターを使おうとせずに値段交渉で吹っかけてきます。そんなわけで、ちょっと歩いてからタクシー拾っていました。
故意か過失か、遠回りするドライバーはバンコクもハノイもいますね。

それからバンコクで驚いたことは、渋滞が酷いことです。
ハノイも時間帯によってはものすごい渋滞が発生しますが、バンコクの方が酷いと思いました。ハノイはバイクが多いからなんでしょうかね。
もう一つ驚いたのは、バンコクではクラクションをあまり使わないし、車線を意識して車が走っていることです。これはハノイに毒されているだけな気もします。


【食事】
実は、ハノイの料理の方が好きだったりします。
ハノイの料理の方が日本人の口に合っていると思うし、ハズレ料理が少ない。
タイの料理もすごく美味しいです。ただ、ハノイしっくり来る感には敵わないですね。
あと、タイは料理が美味しいって有名だから、さぞかしめちゃくちゃ美味い物が食べられるのだろうと、来る前にハードルを上げすぎたのもあるかもしれません。

タイ料理ではないですが、バンコクは発展しているだけあって、国外から入ってくるレストランの種類が多様です。日本食の充実はもちろん、一か所に居ながら多様な食事ができるという意味では圧倒的だと思いました。


【在住外国人】
バンコクは、在住者っぽい外国人が圧倒的に多いですし、その国籍も多様です。ハノイでアフリカ系の人とか、顔を布で覆っているムスリム女性なんて全然見かけません。
バンコク中心部は、レストランの種類が多様だったり、イスラム教徒のためのお祈りスペースが整備されていたりして、多様な人々に配慮がなされた街づくりがされています。
鶏と卵ですが、外からの人の流入と、それに合わせた街づくりが良いサイクルで回っていると思いました。



そんなわけでタイでした。
久々に、移動で疲れ果てて宿のベッドにダイブする快感とか、意味不明の場所に辿り着いて困り果てるとか、野犬の横をドキドキしながら歩くとか、タクシードライバーと揉めてみたりとか、そんな海外旅行らしい経験を色々出来て楽しかったです。
次はお隣のラオス行ってみたいですね。

2013年10月14日月曜日

風邪を引いた話

前回の振り返り記事で、体調、すこぶる良好!と書いていたが先週の土曜日。

翌日の日曜日、何だか頭痛いなと思って1日過ごしていたら、夜に一気に具合が悪くなりました。
すぐに寝たのですが、翌朝熱を測ったら、38度。一日中寝てました。

日本に居てもあまり風邪を引いたり熱を出さない私ですが、こんなこともあるんだなと思いました。
ちなみに今はおかげさまで体調は元通りです。

病中、に限らず普段もですが、食事についてはハノイで不便さを感じることが多いです。
一つは、ローカルの食堂は空いている時間が短いということ。皆がご飯を食べる時間しか空いていないことが殆どです。都心や外国人エリアは開いている店も多いですが、住んでいなければ移動が必要だし、値段も高めです。

もう一つは、昼間はいつでも開いているコンビニやスーパー、商店で手軽にしっかり栄養が取れる食事を買えないということです。
せいぜい、おやつみたいな菓子パン、チーズやヨーグルトなどの乳製品が買えるくらいです。

ハノイの人々のライフスタイルは画一的で、そうでない生活をしている人はごく少数なのでしょう。それで、24時間営業しているとか、手軽にいつでもすぐ食べられる食事がある、ということが大きなニーズになっていないように思います。
おそらく、市民の多くが家族単位で暮らしていて、マーケットで買った材料を家で自炊。もしくは近くの食堂。というライフスタイルなのでしょう。

会社に復帰した日、社員の人からミカンをもらいました。
ベトナム人は病気になると皆これを食べるんだよ。私の息子も風邪をひいたときに食べさせたんだよ。と言われました。日本でいうすりおろしリンゴみたいな感じでしょうか。

彼らがコンビニの便利さをそこまで必要としていないのは、こういうコミュニティのつながりで助け合っているからなんだろうなと思いました。


2013年10月5日土曜日

ハノイで半年を振り返る

ベトナムの社会起業家支援のプロジェクトに参加して半年が経ちました。
4月は国内でプロジェクトを進め、5月にベトナムの首都ハノイに飛び込みました。そして来年の3月に帰ってくる予定です。
ちょうど半分が過ぎたこのタイミングで、半期を振り返ろうと思います。

【仕事】
・4月~6月
プロジェクトの進め方を全く理解していなかった私は、プロジェクトの進め方にものすごく苦しんでいました。
合意形成を積み重ねるという概念すらなかった私は、3歩進んで3歩下がる状態。駄目なことはわかっていても、何がわかっていないかわかっていなかったので、なかなか苦しかったです。
社内でも、コイツは何をやってるんだろうと思われているんじゃないかという不安がつきまとう。
会社の方針が変わったのをしばらくたってから知らされて、信用されていない気がして凹んだりしていました。

・7月~9月
7月に入って、少しずつ状況は改善されました。
プロジェクト内、社内でのコミュニケーションの取り方に慣れ、仕事の仕方もわかってきて、徐々にペースをつかめるようになってきました。
成果出ているかと言ったらまだまだですが、むしろようやっと成果を出すことに正対できそうな感じです。


【食事】
・朝食
果物→食パン→シリアル→なし→菓子パン+豆乳という変遷を経ています。寒くなったら朝フォーするかもしれません。

・昼と夜
大体ローカル食堂行ってます。
昼はたまにパンとチーズと果物ジュースで軽く済ませることもあります。
夜は、コムビンザンというご飯+おかずを選んで食べる定食。

休日はいろいろ食べています。日本食食べたりハンバーガー食べたり、ローカル焼き肉食べたり。


【体調】
すこぶる良好で、まだ風邪ひいていません。一回だけ怪しいことがあったかな…。
下痢はよくありますが、元々お腹が緩い体質なので全然気になりません。
ご飯を欠かさず食べることと、睡眠時間の確保を全力でやっているおかげだと思います。


【人間関係】
コミュニティと言えそうなのが3つ。

・OXI(働いている会社)
たまに一緒にご飯食べたり、親族のイベントに参加したりしてます。
同族経営どころか従業員も親戚多いので、家族の一人みたいになっています。

・ハバタク(参加しているプログラムの主体)
自分と同じプログラムに参加しているいけのんと、運営側としてインターンしているみさち。
普段の仕事場は違いますが、休日は大体会っています。
境遇が同じなので仕事の話からプライベートな話までよくします。

・Golden Pigs(駐在員バスケチーム)
7月末から週末にバスケしてます。
当然のように皆さん年上なので可愛がってもらっております。
アフターが日本食なので食い意地を張ってしまう。

あとはこっちで新卒で働いたり留学している同年代の友達とか、仕事やらなんやらで知り合ったこっちの学生と遊んだりというのもあります。


【恋愛】
してない…


【語学】
・ベトナム語
赤子レベル。帰国までに幼稚園児レベルに達するかという所。

・英語
半年前に比べたら、仕事で使う語彙が増えたのと英語が比較的すぐ出てくるようになったところは向上していると思います。
ただ、3か月前ぐらいからあまりレベルは上がっていない気もします。
もっとレベルを上げるならインプットの絶対量、さらに上げるならフィードバックが必要だと思います。


【総括】
楽しく生活を送るのに何が必要か考えたら、「自己肯定感」だなと思いました。「自信」と言っても良いと思います。
では自分は何があると「自己肯定感」を持てるか。今のところは、「仕事の調子」と「周りとの人間関係」の2つのようです。

今年度私は、上記の二つともゼロの状態で始まりました。初めて会う人たちの中で、実績もない自分が仕事をする。プライベートでも、すべての人が初めましてという状態。
そんな中で、仕事の中で作る資料の一つ一つであったり、話をしたりご飯を食べたり、頼ったり頼られたりしながら打ち解けていく一人一人の人達が、自分の自己肯定感を少しずつ支えてくれるんだなと思いました。

ちなみに、「生活水準」も大切かなと思ったのですが、不便な生活こそ不幸でも、リッチな生活が自己肯定感を促すかと言ったらそれほどでもない気がします。今のところ。


2013年10月1日火曜日

日記が10万字を超える

ベトナムに来てブログを2つも立ち上げておきながらあまり更新してない私ですが、ブログとは別に日記をつけていて、こちらは毎日続いてます。

日記はワードにつけているので文字数がわかるのですが、先日10万字を突破しました。
10万字と言うと、新書1冊ぐらいに相当するのでしょうか。
5月11日に書き始めて、9月21日に到達したので、1日約750字書いている計算になります。

私は日本にいるときは日記を書く習慣はないのですが、海外に行くときはよく日記を書きます。
海外に行くと、違う言葉、違う景色、違う文化、違う食べ物、違う習慣に触れ、心が大きく反応します。それら諸々の新鮮な刺激と心の変化を憶えておきたいと思うので、日記を書きます。
五感で感じる初めての何かと、それに対する自分の素の反応を後から見返して、自分はこういう人間なんだ、という発見をしたり、何でこういう風に感じたんだろうと考えたりします。


日記をざっと読み返していると、自分の変化を早回しで見ているみたいで面白いです。
最初の一カ月くらいは、見るもの起こる事すべて新鮮なので、日記の内容も多いです。また色んな刺激に心が大きく反応していて、それについてよく内省しています。
それらが日を重ねるごとに次第に日常になっていき、心に留まる事柄も減っていきます。同時にストレスが減ってラクに生きられるようになり、自分がすべきことに集中できるようになっていきます。


ベトナムより以前の日記は手書きで書いていましたが、PCで書いたほうが良いですね。
データの方が紛失しにくいし手が疲れないというのもありますが、文字列で検索をかけられるのが大変に便利。これしたのいつだっけ?というのが即座に正確にわかるし、同じ頃にあった別の出来事と結びついて、立体的に状況が再現されます。


9月が終わって今年度の半分が過ぎたので、今週中に半期をまとめた記事を書こうと思いました。

2013年8月15日木曜日

ハノイで学生を面接した時の話

まずはお知らせです。
先日の記事の一番下に付け加えたツアー告知ですが、募集を締め切りました。
告知にご協力いただいた皆さん、ありがとうございます。


最近は、普段の仕事であるOXI社のコンサルティング業務の他に、このツアーの企画と運営の仕事もやっています。
先週は、ツアーに参加するベトナム人学生のリクルーティングをしていました。
今日はそこで気付いたことを書きます。

ベトナム学生に告知する際は、数少ない知り合いの伝手を頼るしかなくて集まるか不安だったのですが、予想外の多数の応募が集まりました。
全員と面接は出来ず、応募フォームで半分~3分の1ぐらいまで絞り、彼らにインタビューを行いました。


■気付いたこと①:ベトナムの学生も日本の学生もあまり変わらない

こういうプログラムに応募してくる学生は、上昇志向バリバリで、課外活動も色々とやっていて、会ってみれば英語をベラベラと話す方々なので、パッと見ですごい人たちだなあと思います。

その一方で、インタビューで話す志望動機があまり練られていなかったり、自分の過去の経験やそこからの学びを上手くまとめられていない人は少なくないです。
また、今回はグループディスカッションもしてもらいましたが、議論の進め方や時間の使い方、まとめ方など、そちらのレベルも日本人と変わらないと思いました。
むしろ小手先のテクニックを良く知っている日本人の方がずっと優れて見えると思います。

結局、何をもって優秀と判断するかというものさしの問題になるわけですが、
英語力という点を除いて、基本的な能力の平均では差はないのだなと感じました。


■気付いたこと②:海外の学生と交流するイベント≒自分のグローバルでの市場価値を知るチャンス

私は、海外の学生とディスカッションするようなイベントに来る人たちは大体その国の同世代の上位5%以下10%以上くらいにいる人が来ている、と思っています。
そういう人たちがディスカッションしているのを見ていて、彼らが問題に対してどうアプローチするかとか、チームのメンバーとどうコミュニケーション取っているかとか、参考になる部分が多くあります。
面接官として数十分見ていてもそうなので、実際に一緒にグループワークをしていたら、さらに多くの気付きを得られると思います。
そしてそれは、自分はどの程度(多くの場合英語で)それらの能力を発揮できているかを客観的に知るチャンスでもあります。

グローバルでの自分の市場価値を、社会に出る前にある程度見積ることは、残りのモラトリアムの過ごし方や後の進路選択に、大きな違いをもたらし得ると思います。
そしてそのチャンスをローリスク&ローコストで得られるのは、学生のタイミングだけだとも思いました。


■気付いたこと③:日本は経済が発展しているから行く国ではない。

ツアー告知で、日本人とのグループワークを押していたこともあり、日本語を学んでいる学生はかなりいました。

「一昔前ならわかるけど、今日本に行ってもそんなに仕事無いんじゃないかな」
と思っていたりしたのですが、日本語を学ぶベトナム人の話を聞いて、その価値観は微妙に違っているような気がしてきました。

結論から言うと、彼らにとって日本は「ただ稼ぐために行く国」としてではなく、「豊かに人生を送れる国」として行きたいと思える国なのだと思いました。

日本に住むことは、治安が良くて交通渋滞も少ない、要はベトナムの社会問題がある程度解決された国に住めることを意味します。
そしてもう一つの日本に住むことの意味は、豊かなカルチャーに囲まれて生きられるということです。
日本は、様々な魅力的なコンテンツ(漫画・アニメ・ゲーム)の発信地です。娯楽の少ないハノイで暮らしていて私も感じますが、日本のコンテンツの量は本当に膨大で、死ぬまで飽きないと思います。
そういうわけで、ただ稼ぐのではなくて、色んな意味で豊かに暮らせる国として日本は捉えられているのではないかと思いました。



私が初めて海外の大学生と会って話をしたのは大学1年の夏でした。その時も東南アジアでした。
当時は、英語も話せる勉強もまじめにやってる自信満々に夢語ってる彼らを見て、すごいすごい!としか思えませんでした。
今、その時よりもほんの少しだけ英語が使えるようになって、ほんのちょっぴし色んな物事の考え方を知って、ちょっとは彼らに近づいたのかなと思えるようになりました。

2013年8月6日火曜日

ハノイでバスケ

先週とその前の週末、バスケをしてきました。
駐在員の方々で構成されているチームがハノイで毎週活動しており、そこに入れてもらいました。

そのチームには、たまにベトナム人も混ざってバスケをしたりするみたいです。
私もこれまでに、会ってきたベトナム人にバスケ好きアピールを随分としていましたが、皆さん嗜まれるのはサッカーばかり。ハノイにバスケする場所やチームは少ないのだと思います。

3カ月ぶりくらいにまともな運動をしたので、翌日の筋肉痛は激しかったですが、だいぶすっきりしました。
不純物を汗と一緒に流してそこに新鮮な水を入れ、全身の筋肉を引き伸ばし、体中の感覚器官を目覚めさせたような気分です。




少し話は変わりますが、自分が満足した生活を送るために必要なものは、随分と少ないのではないかと思います。
今までの生活とまったく違う生活を送っていると、自分にとって何が必要で何が必要じゃないかが少しずつわかってきます。

スーツケースひとつでやってきて、必要なモノを必要に応じて買っていきましたが、増えたものは意外と少ないです。
衣食住にしても普段はたいぶ質素な生活ですが、不便を感じたりするのは限られています。
モノは少ないけれど、不便はあまりない、不必要な贅肉を取り去ったシンプルな生活です。



そんな小ざっぱりした生活の中で、バスケをすることは結構自分にとって大きなことなんだなと気づきます。
そこから得られるものは、定期的な運動や、純粋に楽しい時間、新しいコミュニティ、無心になれる時間など色々とあります。
やらなくても生きてはいけるのですが、定期的に出来るチャンスを得てしまったら手放せなくなる。そんな感じです。





★おまけ・告知★

大学生向けに、ベトナムの学生とチームを組み、現地社会起業家を巻き込んで、ハノイ市内を駆けずり回って問題解決に取り組む最高に面白いツアーを企画中です。
現在私がハノイで働いている上で感じる困難や達成感を、7日で味わってもらう贅沢なイベントです。

詳細はこちら
説明会は終わっていますが、連絡すれば個別に対応してもらえます。

社会人の方や、興味あるけど行けない学生の方、知り合いに紹介してもらえると嬉しいです。

2013年7月8日月曜日

会社が表彰された話

先日、OXI(私が働いている会社)が表彰されるということで、オペラハウスに行ってきました。
どういう表彰かというと、「ハノイに貢献したブランド」の表彰らしく、毎年行われているそう。


こんな感じで表彰されていました。
表彰されている企業はおそらく数十社あって、終わった後のエントランスは写真撮影やら握手やらでだいぶ込み合っていました。


我らがOXI社一行も、20人ぐらいでお祝いに駆けつけました。
20人ぐらいで、というのはおそらくかなり多い方だと思います。
何でそんな大勢でお祝いに駆けつけてくるかというと、(社長の人望もありますが)関係者の多くが親族で、血が繋がっているからだと思われます。

表彰されていた我らが社長は、一族のお母さん、ワンマン経営者です。
彼女の経営力によってOXIは存続し、一族の多くの人間がそれでご飯を食べられています。

それでもお母さんは、お祝いに駆けつけてくれた人一人一人と丁寧に挨拶をして、ほぼ全員と2ショットで写真を撮っていました。

私も2ショットで写真を撮ってもらいました。(しかも後日プリントしてくれました)
血も繋がってない上に外国人という明らかに異質な存在である私が、一族の中に受け容れてもらえるのは本当にありがたいことです。






おまけ

オペラハウスでの表彰の合間に、
労働者風の服を着た男性が、国旗を持ってバレエを踊っていました。


まさにベトナムという感じがしますね。


2013年6月10日月曜日

私の日常

5月11日にハノイに来たので、明日で1か月になります。
だいぶ生活が安定してきました。

生活の様子を書き出してみると、生活って結構シンプルなんだなと気づきます。

以下私の生活が淡々と書いてあるのみです。

【食事】
・朝食
食パンを買っておいて食べています。
マーガリン買ったのですが、ほとんど使わず蜂蜜で食べてます。
ちょっと前までは果物でしたが、腹持ちしないのと値段がそれなりなので、パンに変えました。
あとシリアルも買ってみました。少し高いですが、美味しいしパンより腹持ちいいですね。

・昼食
オフィスの近くのちょっと高めのお店で食べています。
ご飯+スープ+肉料理+野菜で、ご飯とスープは二人分くらい出てきます。ご飯盛って、スープかけて、おかずも乗せたり別に食べたりして食べるみたいです。すごく美味しい。

・夕食
帰る途中にあるローカルな食堂で食べています。おかずがいっぱいあって、選んだものを盛ってくれる形式です。
大体並んでいるものは一緒なのですが、たまに日替わりメニュー的に違うおかずがあったりするので楽しい。

【洗濯】
家に帰ってからたまにやります。洗濯機なるものが家にないので、石鹸で手洗いします。
洗剤買おうか迷い中ですが、石鹸だとオールマイティだし、匂い好きだし、すすぎ残してもまあ良いかなと思えるので現状そのまま。
4,5日に1回程、1時間くらいかけてやります。やった後握力がなくなります。

【掃除】
床は、大体濡れても砂あっても気にならない感じの床ですが、気になった時にササッと掃いています。家にモップがあったので、これで水拭きするのだろうけど、まだしていません。

【シャワー】
朝やったり夜やったり。
基本水なのですが、最近朝は何故かぬるい水が出ます。太陽で温められた?
涼しめの日は、お湯を沸かしてたらいに入れ、水で薄めてそれを使います。

【睡眠】
多めにとっています。ちゃんと寝てちゃんと食べれば体調は崩さないだろうと。
朝6時くらいに目が覚める健康的な生活です。が、少しずつ遅くなっている気がします。
ミーティングがあるので週に1度は5時半くらいに起きます。

【夜のフリーな時間】
日記書いて、たまにブログ書いて、たまに仕事して、たまに本読んでいます。
家にネットがないですが、不便はそこまで感じていません。むしろ余計な誘惑などがなくて良いです。

【おっちゃん】
会社を経営している一族のおっちゃんの一人が一緒に住んでいます。お互いボディランゲージしか通じないなりに上手くやっています。
おっちゃんの私物が殆ど家にないので、本来の住処は別のところでは?と予想していますが、聞くチャンスもないし、あまり気にしていないので知れていないです。

【通勤】
徒歩10分ちょっとでオフィスに着きます。
ものすごい狭い生活圏。

【買い物】
家とオフィスの間に商店があるので、食パンとか飲み物はそこで買います。
オフィスから5分くらいのところにスーパーがあって、商店で売っていない食材とか日用品はそこで買います。
果物屋さんはその辺に沢山あるので、そこで買います。
郊外+狭い生活圏ですが、大体のものは揃っています。


こんな感じでぼちぼち生きています。
休みの日は、こんな感じ

2013年6月7日金曜日

早く一人前になりたい

私は今、ベトナムの会社で日本人1人、という働き方をしていますが、定期的に日本に報告やミーティングをしています。
そこでアドバイスやフィードバックをもらうこともよくあります(というか毎回です)
(プログラムの説明はこちらの記事にあります)

先週特に、「ああ自分未熟だな」と痛感して、多少自分にがっかりしていました。
ただ、自分の何が未熟なのかというのは、①何かやってみて、②人から指摘を受ける、という2つを通して知れることが多いので、未熟だな、と思うことは貴重なチャンスとも言えますね。


で、最近感じた私の未熟ポイント

【1、成果物がイメージできていない】
何か情報収集や調査をしている時に、「この集めた情報をどういう形でアウトプットするか」とか、「何を目的としてこの情報を集めているのか」がわかっていないと、時間を無駄にします。集めりゃいいってものではない。

【2、合意形成を怠る】
こういうことやりました!とか、今こういうことやってます!とか、これからこういうことします!とか。いわゆる報連相ですね。
クライアントとも言える会社の方と、日本チームの方それぞれと合意形成が必要なのでそれなりに大変ですが、やらないとプロジェクトがあさっての方向に進んだり、大事な情報を貰い損ねたりします。

【3、作業時間の見積もりが甘い】
「あの仕事はどれくらいで終わるのか」と考える時に、適当に「3日位で終わるかな」と見積もる。
本来なら始めから終わりまでの手順を考えて、それぞれの所要時間を考えて合計しないといけないですね。

こんなところです。
書いていて、仕事の基本じゃないか!と思ってしまうのがまた悔しいですね。

言うは易し行うは難しってことでしょうか。
日々修行なのであります。

2013年6月5日水曜日

ハノイの休日

前回の更新からだいぶ経ってしまいました。
時間の余裕がなかった、というよりは、心の余裕がなかったですね。

こちらに来て3回ほど週末を過ごしたので、休日はこんなことをしてるよという紹介。


・お茶
外歩いていても暑いので、とりあえずお茶したくなります。
常に一息ついています。
大体wifiが使えるので、普段オフィスの有線でしかネットが使えない私は、ここぞとばかりにスマホを使います。

・ビール飲む
こちらに来てから、ビール飲む率が高いです。昼から飲むこともしばしば。
大体氷が入っています。日本のビール濃すぎて飲めなくなりそう。

・ご飯に招かれる
経営者一族のお家でお昼頂いたりしてます。結構豪華。
(語学能力的に)「おいしい!」しか言えず会話が出来ない日本人を招いてくれてホント有難い。が、会話が出来なくて色々もどかしい。

・ダーツ
日本人が経営しているダーツバーがあって、連れて行ってもらいました。
まともにダーツをしたのは実は初めてですが、かなりハマりそう。バスケのフリースローに似てますね。

・サッカー
ノリでサッカーやろうぜ!ってなって、やりました。
あれ夏の日中にやるもんじゃないです。
ただ、先週知り合った友達が友達を連れてきて仲良くなって、こうやってコミュニティが広がっていくんだなとわかりました。
もう一つのブログでその時の記事を書いてます。


ハノイのお店については少しずつ情報が増えていっている感じ。
観光的なことはまだ全くしていません。

今のとこ休日は日本人とばかり絡んでいますが、毎回新しい人に出会うし色んなところに行くので新鮮で楽しいです。
もう少ししたら、こっちの大学生の子にもチョッカイ出してみようかなあと思います。観光案内とか友達紹介とかしてくれると言っていたので。

2013年5月23日木曜日

今やっているお仕事。

練炭製造会社で働いて、もうすぐ2週間が経ちます。

働くと言っても、最初の記事で書いたように、特に決まった仕事をするわけではなく、
先週今週の私は、工場や営業所などを見て現状分析に取り組んでいます。

今の状況を一言で言うと、
売り上げの伸びしろがある&工場の生産もまだ余裕がある。という状態です。今のところ。

つまり、とりあえずは宣伝を頑張って売り上げを増やせば、利益が増えます。
ただ、このまま売り上げが伸びすぎて工場で製品を作りきれなくなったら、今度は工場の生産量を増やす必要があります。

じゃあ実際、工場が頑張ったらどれくらい作れるの?
売り上げって今増えているけど、どれくらい増えそうなの?
先に着手すべきは製造と販売どっち?その方法は?

どうやら、誰もわかっていないみたいです。(もしかしたらわかっている人にたどり着けていないのかもしれませんが)

まだまだ小さい会社で、工場の全てを統括している!って人や、販売を全て任されている!みたいな人が居ないので、地道に情報収集しています。


2013年5月20日月曜日

最初の一週間まとめ


こちらに来て最初の一週間が過ぎました。
すべてが新鮮だったので、楽しかったのもあるし、気疲れした部分もあります。

【仕事について】
練炭を製造・販売する会社で働いています。念のため。
会社について知らなきゃいけないことが沢山あるので、工場や営業所を見学して、質問しまくっていました。
データというのがあまりない&アナログが多いようなので、来週はデータを集めることになりそうです。

【生活について】
前の記事でも書きましたが、なかなか素敵に生活をしています。
洗濯は手洗いで、ナイジェリア生活以来。
たまに停電、昨日は水道がストップ。
生活のリズムはまだ掴めていない状態です。

【しんどいこと】
とにかく暑い。そして湿気も多いです。
部屋にクーラーがあって快適なのですが、つけると寒くて消すと暑い。
つけっぱで寝ると冷えてお腹壊しますが、暑いとなかなか寝付けません。

最初の一週間は、振り返ってみるとめちゃくちゃ長く感じます。
おそらく、あらゆる行動を意識的に行っているために、思い出せることがものすごく多いからでしょう。



2013年5月18日土曜日

大きな勘違い


こちらに来てから、生活面で破格の待遇を受けている。

まず随分と広くてきれいな家を用意していただいた。
私を一人で住まわすのは心配だからと、英語は出来ないが社長の息子の一人(ここは一族経営で、ブラブラしている(?)おっちゃんが居る)が一緒にいてくれる。
食事も、ローカルのレストランでお腹壊しちゃいけないから、良いレストランで食べなさいと言ってくれる。
お金が心配だったら、こちらで出してあげるから。
いやもしくは、料理してくれる人を頼んで、家で料理作らせるよ。と。


そこまでやってくれるんですか!?
いやいや大丈夫ですよそこまでしてもらわなくても。
お金もかかるし手間もかかるでしょう。迷惑じゃないですか。
それくらい自分でできるし、むしろ自分で気ままにやりたいんですよね。
おっちゃんも言葉通じないし、一人で住んでも問題ないよ!


――――って思ったので、それとなく伝えてるんですよね。とハバタクの方に言ったら、
「それってワガママなんじゃないの」とつっこまれた。

確かに。


書いていて恥ずかしいが、だいぶ勘違いしていたことがある。

勘違いその1:自分が体調崩しても自己責任
自分のカラダは今、自分だけのものではない。
自分が体調を壊したら、周りの人も困るし、責任を感じるだろう。

勘違いその2:ひとりでできるもん
今の私はほぼ無力で、できることなんて殆ど無い。
知らない道で電子機器と住所書いた紙を無くした瞬間、詰むのだ。


日本語のわからない外国人が日本に来たことを考えれば簡単である。
日本にいる彼や、ベトナムにいる私は赤子同然なのだ。
外国人を受け入れる決断をした時点で、受け入れ側はあれこれ迷惑かけられることを承知しているし、あれこれしてあげるつもりなのだ。

自由にしたいなんて勘違いも甚だしいし、
迷惑かけたくないと思うくらいなら、そもそもここに来るべきでないのだ。


現時点で私が出来るのは、彼らが与えてくれるものを深い感謝の念を持って、
素直に受けとることだけのようである。

さあ、頑張ってベトナム語の勉強をしよう。仕事で成果を出そう。

2013年5月17日金曜日

日本チームのミーティング


火曜日に、日本チームのミーティングがスカイプでありました。

とりあえず、現在の私がどういう状況でベトナムにいるのか説明します。

まず私は、ハバタク(株)が運営する、XIPというプログラムに参加しています。
このプログラムは、日本の知識や情報を活用して、発展途上国の問題解決を支援しよう。というものです。そしてその過程で、日本の若者や社会人にも機会を提供している、Win-Winなプログラムなわけです。

日本の若者や社会人はチームを作り、途上国の企業の問題解決に取り組みます。
この日本のチームは、実際にその企業に行って一緒に活動する一人のリーダーと、日本からそれをサポートする複数のパートナーで構成されています。

これを図にしてみます。



日本チームのパートナーは、リーダーを通じて現地の情報を得ながら、自分たちの持っている知識や必要に応じて情報を集めて、現地の問題解決を支援します。
必要に応じてスカイプで現地とコンタクトを取ったり、定期的に現地に赴いたりすることもあります。
リーダーは、パートナー・現地の人たちと協力しながら、問題解決を進めていきます。


…説明が長くなってしまいましたが、そういうわけで私は、上記のリーダーのポジションで、ベトナムのOXIという会社で働いているわけです。

そして、日本チームのスカイプミーティングが火曜にあったわけです。最初に戻りましたね。

このミーティングのことについて言いたいことは一つしかなくて、
「すごくホッとした」ということです。

今回のミーティングで、何かすごく励まされたとか、問題解決に直結する道を示してくれたとかそういうわけではありません。

自分にのしかかるOXI社の人の期待や、それに対してまだ何も明確になっていない焦り、英語が使える人が少ないという不安などを、ちょっとだけ分けることができた。ということです。

2013年5月15日水曜日

ベトナムで英語が上達するのか

こちらでの仕事は、全部英語で行っています。
本当はベトナム語でできるのが望ましいです。というのも、私が働いている会社で英語が話せる人は殆どいません。
(会社の諸々のオペレーションをやってそうな女性と、学生インターンの男の子の二人だけで、女性の方はそこまでスムーズにいきません。)

…と言うと、英語がすごく上達しそうに聞こえますね。

――――正直言って、このままだとそこまで上達しないと思います。


ここで仕事をすることによって上達する英語力というのは、「思考を英語にして口から出す」スピードです。

発音も、文法の誤りも、よりスマートな表現も、自分で勉強しない限り身に付きません。
むしろ、ベトナム訛りが身に付いてしまう気がします。

人が何かを学ぶとき、インプット・アウトプット・フィードバックをバランスよくするのが大事だと言います。

私が今いる環境は、アウトプットやトレーニングの場としては素晴らしいです。
簡単な英語でわかりやすく伝える、コミュニケーション力も身に付きます。
ただ、簡単な英語で伝えることだけに感けていると、本当に世界で通用する英語力はあるいは身に付かないかもしれません。

インプットとフィードバックを、フィードバックが厳しいならせめてインプットをしておかないと、あまり英語が出来るようにならないかもしれません。

2013年5月14日火曜日

ベトナム生活開始


ベトナムでの生活が始まりました。
働く先のオーナーの好意ですごく素敵なところに住むことになりました。
初めての一人暮らし。しかもベトナム。


海外で比較的長期滞在したことはありました。
ナイジェリアで1か月半、フィリピンで1か月。
ベトナムでの生活は、これらの時とは少し違ったものにしようと考えています。

実は過去の滞在では、準備の段階から実際の生活まで、「凌ぐ」という意識が強くありました。
「1か月だから、ちょっと古めの衣類で良いか」
「生活のここが嫌だけれど、あと数週間我慢すればいいや」
これらは、あくまで自分の生活の外にある「非日常」でしかなかったです。

今回は、それを変えたい。
あと○週間なんて考えずに、ここでの生活を良くし続けていきたいのです。

行く前の準備も、「凌ぐための準備」ではなく「快適に生活するための準備」」をしましたし、ここでの買い物も、「一定期間を凌ぐ買い物」よりも「生活をよりよくする買い物」という感覚でしています。

生活それ自体が生き生きしているのってものすごく素敵なことだと思うし、
凌いでばっかりの生活だと、せっかく新鮮な環境で生きているのに、自分の生活を見つめるきっかけをみすみす失っているように感じるのです。

2013年5月10日金曜日

ベトナムで働きます

今年の3月に大学を卒業して、社会人1年目をベトナムで働くことに決めました。
明日出国します。そして来年の3月に帰ってくる予定です。

働く場所は、練炭の製造会社。
仕事は、経営者のサポート。コンサルタントみたいな感じでしょうか。

材料調達から製造、販売まで事業の全部を見て、ボトルネックを取り除いていく。
経営者のビジョンを聞いて、一緒にそれを達成していく。
そんな仕事です。

折角の1年程ある貴重な経験なので、備忘のためにブログをつけます。