2013年8月15日木曜日

ハノイで学生を面接した時の話

まずはお知らせです。
先日の記事の一番下に付け加えたツアー告知ですが、募集を締め切りました。
告知にご協力いただいた皆さん、ありがとうございます。


最近は、普段の仕事であるOXI社のコンサルティング業務の他に、このツアーの企画と運営の仕事もやっています。
先週は、ツアーに参加するベトナム人学生のリクルーティングをしていました。
今日はそこで気付いたことを書きます。

ベトナム学生に告知する際は、数少ない知り合いの伝手を頼るしかなくて集まるか不安だったのですが、予想外の多数の応募が集まりました。
全員と面接は出来ず、応募フォームで半分~3分の1ぐらいまで絞り、彼らにインタビューを行いました。


■気付いたこと①:ベトナムの学生も日本の学生もあまり変わらない

こういうプログラムに応募してくる学生は、上昇志向バリバリで、課外活動も色々とやっていて、会ってみれば英語をベラベラと話す方々なので、パッと見ですごい人たちだなあと思います。

その一方で、インタビューで話す志望動機があまり練られていなかったり、自分の過去の経験やそこからの学びを上手くまとめられていない人は少なくないです。
また、今回はグループディスカッションもしてもらいましたが、議論の進め方や時間の使い方、まとめ方など、そちらのレベルも日本人と変わらないと思いました。
むしろ小手先のテクニックを良く知っている日本人の方がずっと優れて見えると思います。

結局、何をもって優秀と判断するかというものさしの問題になるわけですが、
英語力という点を除いて、基本的な能力の平均では差はないのだなと感じました。


■気付いたこと②:海外の学生と交流するイベント≒自分のグローバルでの市場価値を知るチャンス

私は、海外の学生とディスカッションするようなイベントに来る人たちは大体その国の同世代の上位5%以下10%以上くらいにいる人が来ている、と思っています。
そういう人たちがディスカッションしているのを見ていて、彼らが問題に対してどうアプローチするかとか、チームのメンバーとどうコミュニケーション取っているかとか、参考になる部分が多くあります。
面接官として数十分見ていてもそうなので、実際に一緒にグループワークをしていたら、さらに多くの気付きを得られると思います。
そしてそれは、自分はどの程度(多くの場合英語で)それらの能力を発揮できているかを客観的に知るチャンスでもあります。

グローバルでの自分の市場価値を、社会に出る前にある程度見積ることは、残りのモラトリアムの過ごし方や後の進路選択に、大きな違いをもたらし得ると思います。
そしてそのチャンスをローリスク&ローコストで得られるのは、学生のタイミングだけだとも思いました。


■気付いたこと③:日本は経済が発展しているから行く国ではない。

ツアー告知で、日本人とのグループワークを押していたこともあり、日本語を学んでいる学生はかなりいました。

「一昔前ならわかるけど、今日本に行ってもそんなに仕事無いんじゃないかな」
と思っていたりしたのですが、日本語を学ぶベトナム人の話を聞いて、その価値観は微妙に違っているような気がしてきました。

結論から言うと、彼らにとって日本は「ただ稼ぐために行く国」としてではなく、「豊かに人生を送れる国」として行きたいと思える国なのだと思いました。

日本に住むことは、治安が良くて交通渋滞も少ない、要はベトナムの社会問題がある程度解決された国に住めることを意味します。
そしてもう一つの日本に住むことの意味は、豊かなカルチャーに囲まれて生きられるということです。
日本は、様々な魅力的なコンテンツ(漫画・アニメ・ゲーム)の発信地です。娯楽の少ないハノイで暮らしていて私も感じますが、日本のコンテンツの量は本当に膨大で、死ぬまで飽きないと思います。
そういうわけで、ただ稼ぐのではなくて、色んな意味で豊かに暮らせる国として日本は捉えられているのではないかと思いました。



私が初めて海外の大学生と会って話をしたのは大学1年の夏でした。その時も東南アジアでした。
当時は、英語も話せる勉強もまじめにやってる自信満々に夢語ってる彼らを見て、すごいすごい!としか思えませんでした。
今、その時よりもほんの少しだけ英語が使えるようになって、ほんのちょっぴし色んな物事の考え方を知って、ちょっとは彼らに近づいたのかなと思えるようになりました。

2013年8月6日火曜日

ハノイでバスケ

先週とその前の週末、バスケをしてきました。
駐在員の方々で構成されているチームがハノイで毎週活動しており、そこに入れてもらいました。

そのチームには、たまにベトナム人も混ざってバスケをしたりするみたいです。
私もこれまでに、会ってきたベトナム人にバスケ好きアピールを随分としていましたが、皆さん嗜まれるのはサッカーばかり。ハノイにバスケする場所やチームは少ないのだと思います。

3カ月ぶりくらいにまともな運動をしたので、翌日の筋肉痛は激しかったですが、だいぶすっきりしました。
不純物を汗と一緒に流してそこに新鮮な水を入れ、全身の筋肉を引き伸ばし、体中の感覚器官を目覚めさせたような気分です。




少し話は変わりますが、自分が満足した生活を送るために必要なものは、随分と少ないのではないかと思います。
今までの生活とまったく違う生活を送っていると、自分にとって何が必要で何が必要じゃないかが少しずつわかってきます。

スーツケースひとつでやってきて、必要なモノを必要に応じて買っていきましたが、増えたものは意外と少ないです。
衣食住にしても普段はたいぶ質素な生活ですが、不便を感じたりするのは限られています。
モノは少ないけれど、不便はあまりない、不必要な贅肉を取り去ったシンプルな生活です。



そんな小ざっぱりした生活の中で、バスケをすることは結構自分にとって大きなことなんだなと気づきます。
そこから得られるものは、定期的な運動や、純粋に楽しい時間、新しいコミュニティ、無心になれる時間など色々とあります。
やらなくても生きてはいけるのですが、定期的に出来るチャンスを得てしまったら手放せなくなる。そんな感じです。





★おまけ・告知★

大学生向けに、ベトナムの学生とチームを組み、現地社会起業家を巻き込んで、ハノイ市内を駆けずり回って問題解決に取り組む最高に面白いツアーを企画中です。
現在私がハノイで働いている上で感じる困難や達成感を、7日で味わってもらう贅沢なイベントです。

詳細はこちら
説明会は終わっていますが、連絡すれば個別に対応してもらえます。

社会人の方や、興味あるけど行けない学生の方、知り合いに紹介してもらえると嬉しいです。